「WAKAZONO タウンパレード」実行委員会が小倉南区長を表敬訪問

2022年4月24日(日)に、小倉南区の若園地区で開催された「WAKAZONO タウンパレード」は新聞でも報道されるなど大きな反響を呼びました。

同イベントでは、JR城野駅前をスタート地点としたパレードに加え、音楽やダンス、フリーマーケットなどが楽しめるタウンフェス、そして小倉南図書館にて障害者アートの展示などが行われました。

イベントを無事に終えた「WAKAZONO タウンパレード」実行委員会が5月11日(水)に小倉南区長を表敬訪問しました。

この日、小倉南区長を訪問したのは、北九州市立大文学部の竹川 大介教授、若園地区で和菓子屋「ひですけ餅本舗 中村屋」を営みながら、若園地区を盛り上げることを目的とした「若ワク会」事務局長を務める中村 秀規さん、竹川教授が主宰する九州フィールドワーク研究会(野研)メンバーの小野 瑠夏さん (北九州市立大学 博士前期課程 1年)、竹内 藍夏さん(北九州市立大学2年)、そして吉田 和史 さん(北九州市立大学3年)の5名でした。

4月に着任した尊田 利文小倉南区長が「イメージしていたものよりもイベント規模が大きく驚いた。総合療育センターや特別支援学校、大学や高校などいろんな人が一堂に会したことで苦労もあっただろうが大成功で良かった」と、実行委員会のメンバーをねぎらいました。

その後、実行委員会の代表 を務めた小野さんより「WAKAZONO タウンパレード」の開催報告などが行われました。

若園地区でのイベント 実施に向け、小野さんは2019年からの1年間で街との関係づくりと広報活動を進めたといいます。満を持して2020年に第1回のイベントの開催を計画しますが、コロナ禍により開催は叶いませんでした。

翌2021年は第1回を開催できたものの、コロナ禍により規模の縮小を余儀なくされ、パレードのみの実施に。
そして迎えた今回の第2回。

感染症対策を施し、計画通りの規模でイベントを開催することができました。

尊田区長から「一番苦労されたことは?」と尋ねられた小野さんは「若園では『学生』という目で見られることもなく、私たちの提案も受け入れてもらい信頼関係を築くことができました。特に大きな苦労というものはありませんでしたが、趣旨に賛同してもらえない方に対して、何度も説明を重ねたことが大変でした」と振り返りました。

最終的には、このイベントがいかに若園地区にプラスになるかということを理解してもらうことができ、当日はその方もパレードで一緒に歩いたそうです。

小野さんは表敬訪問の翌日(5月12日)に、留学のためデンマークへ旅立ちました。留学のきっかけは、これまでの若園地区での活動にあったそうです。

「若園地区で住みやすい街づくりを進めていきたいと考えて活動するうちに、『高福祉・高負担』の北欧で学びたいと考えるようになりました。知的障害者が多く暮らすデンマークのスーロンという街で、来年(2023年)の3月までインターンシップを行います」と話しました。

帰国時期は、次回の「WAKAZONO タウンパレード」の直前だといいます。

「次回はデンマークの障害者アートなどを展示できたらいいですね」と、来年(2023年)の「WAKAZONO タウンパレード」に向けて意気込みを見せました。

他の参加者からは、小野さんの「帰国報告会」の話が早くも飛び出すなど、「WAKAZONO タウンパレード」実行委員会の表敬訪問は和やかに終了しました。