東筑・20年ぶりのセンバツ出場で「新・石田伝説」へ

2018年3月23日に開幕する第90回選抜高校野球大会に東筑(北九州市八幡西区)の出場が決まりました。

東筑のセンバツ出場は1998年以来20年ぶり3度目。昨夏の選手権大会に続く、2季連続の甲子園出場となります。

昨夏の甲子園で登板したエース・石田旭昇投手(新3年)に加え、速球派右腕の林大毅投手(新3年)がケガから復帰。2枚看板で甲子園大会に臨みます。

昨秋の東筑の成績

2017/10/27 秋季九州大会 準決勝 5-6 富島
2017/10/25 秋季九州大会 準々決勝 2-0 神村学園
2017/10/24 秋季九州大会 2回戦 2-0 興南
2017/10/8 秋季福岡大会 決勝 4-1 筑陽学園
2017/10/7 秋季福岡大会 準決勝 6-5 小倉
2017/9/30 秋季福岡大会 準々決勝 10-0 福岡工大城東
2017/9/23 秋季福岡大会 5回戦 6-1 若松
2017/9/16 秋季福岡大会 4回戦 2-1 星琳
2017/9/9 秋季福岡大会 3回戦 11-1 八幡南
2017/8/26 秋季福岡大会 2回戦 8-0 玄界

福岡大会準決勝の小倉戦、九州大会準決勝の富島(宮崎)戦以外の8試合で失点1とエース・石田を中心とした安定したディフェンス力に目が行きがちですが、1試合平均6.4点の攻撃力にも要注目。

東筑 これまでの甲子園成績

※年の太字は「エース・石田」

出場大会 1回戦 2回戦 3回戦
1953 選手権   ●(0-3 浪華商)  
1972 選手権 ●(0-5 明星)    
1978 選手権 ○(4-3 金沢) ○(1-0 日大二) ●(1-4 豊見城)
1985 選抜 ●(0-2 天理)    
1987 選手権 ●(2-3 習志野)    
1996 選手権 ○(2-0 盛岡大附) ●(3-5 倉敷工)  
1998 選抜   ●(2-14 今治西)  
2017 選手権 ●(4-10 済美)    

1953年(昭和28年)に、後に西鉄に入団、近鉄やオリックスなどで監督を歴任した仰木彬投手と、後に東筑の監督として通算3度の甲子園出場を果たした喰田孝一捕手のバッテリーで甲子園初出場を果たします。

1972年(昭和47年)に2度目の選手権出場。このときのエースが石田義幸投手で、ここが「石田伝説」の始まりとなります。

1978年(昭和53年)には石田大介投手と現監督の青野浩彦捕手のバッテリーで甲子園初勝利。

1985年(昭和60年)には、後に近鉄からドラフト1位で指名された桧山泰浩投手と現広島東洋カープヘッドコーチの高信二選手を擁し、センバツ初出場。天理(奈良)と接戦を繰り広げますが、後に桧山投手のチームメイトとなる中村良二選手(現・天理監督)の本塁打で惜しくも敗れます。

2年後の1987年(昭和62年)には、初出場以来34年ぶりに“石田姓でない投手”右サイドハンドの山内徳一投手がチームを甲子園へと導きます。習志野(千葉)を相手に9回裏2死より同点に追いつくものの、延長10回表に1点を失い敗戦。

1996年(平成8年)には石田泰隆投手が選手権3勝目を挙げ、1998年(平成10年)には右サイドの和崎正二投手、元広島東洋カープの井生崇光選手を中心としたチームで5度目の選手権出場。

そして昨2017年には石田旭昇投手が4人目の「エース・石田」として6回目の選手権出場を果たしました。

巷では「石田伝説」などとは呼ばれていますが、春のセンバツに限っていえば石田姓は初めて。

この大会が新たな「石田伝説」の幕開けとなりますでしょうか。

個人的には山内徳一~和崎正二と続く、右サイドハンドの系譜にも注目したいところ。

福岡県立東筑高等学校校歌

東筑といえば校歌の長さでも有名です。一説には「日本一長い」とも。

第90回選抜高校野球大会 日程等

【組み合わせ抽選会】2018年3月16日(金)午前9時 毎日新聞大阪本社オーバルホール

【試合日程】2018年3月23日(金)から13日間(雨天順延・準々決勝翌日の休養日1日を含みます)

さいごに

戦力的には出場校中真ん中あたりではないか、と考えています。昨秋の福岡大会、九州大会のように、投手陣が大崩れしなければ好勝負も可能でしょう。

東筑のセンバツ初勝利を願っています。

東筑高校野球部の健闘を祈ります。