北九州市と下関市に本拠を置く独立プロ野球球団、北九州下関フェニックス。チームが参戦するヤマエグループ 九州アジアリーグの試合は、主に週末に行われます。
フェニックスには、試合のない平日に北九州市内などでアルバイトをしている選手がいます。
「プロ野球選手がアルバイト?」と意外に思えるかもしれませんが、全国の独立リーグの選手たちは経済的な理由もあり、アルバイトをしている選手が少なくありません。北九州下関フェニックスの選手も例外ではなく、これまではオフシーズンを中心にアルバイトをしていましたが、今季はシーズン中にもアルバイトに励む選手がいるとのことです。
5月5日、JR直方駅前の古町商店街で開催された「直方五日市」に、ベーカリー「小麦の奴隷 北九州小嶺店」が出店しました。
「小麦の奴隷 北九州小嶺店」は、球団創設時よりユニフォームスポンサーとしてフェニックスを支援する小麦の奴隷のチェーン店の1つです。同店は、通常はフェニックスのスポンサー企業への訪問販売を行っており、平間隼人選手、中田航大選手、鈴木理央選手、中村総一郎選手、上田優太選手といった選手たちがパンの販売を行っているそうです。
この日はいつもと形式が異なり、260年続く老舗の日本料理店「清徳(きよとく)」さんの店頭での販売となりました。13代目の女将さんとともに、本野一哉投手兼ピッチングコーチと勝野侑晟投手がパンの販売に励む姿がそこにありました。
北九州下関フェニックスは前々日、前日と熊本県のリブワーク藤崎台球場での試合を行ったばかり。前々日に登板した勝野投手は疲れが残っていた様子でしたが、5月からチームに復帰した本野コーチとともに手際よく接客していました。
「小麦の奴隷」の目玉商品は「ザックザクカレーパン」ですが、同店でパンの製造歴を持つ本野コーチによると、他にもおすすめの商品がたくさんあるとのこと。「何より、1個150円からという価格設定が魅力的ですよね」と話します。
北九州下関フェニックスの選手たちは、試合のない日も地域に根差した生活を送っています。独立リーグの選手にとって、地域とのつながりは欠かせない大切な要素です。彼らの活躍を、これからも応援していきましょう。