「子育てしやすい北九州」のリアルとは?

こんにちは。0歳児の育児に奮闘中の北みりんです。私は、神戸や東京での生活を経て、おととし15年ぶりに生まれ育った北九州へ戻ってきました。

Uターン移住して初めて知ったのですが、北九州は子育て支援の取り組みに関するランキングで10年連続1位となるなど、近年「子育てしやすい街」と言われています。でも、実際にどういった点が「子育てしやすい」のか?具体的な声は意外と聞いたことがありません。そこで、昨年子どもを出産し育児をしている当事者として、私が感じたことをお伝えしたいと思います。

北九州が子育てしやすい理由① 行政の支援が手厚い

市が「子育てしやすい街」と謳っているだけあって、出産直後から育児中の今も、いろいろな場面で行政の支援が手厚いです。中でもありがたかったのが、産後に育児等の支援が必要な母親が様々なサービスを受けられる「産後ケア」。コロナ禍で孤独を感じがちだった産後、授乳指導や育児相談、自身の体調サポートなどを1回1000円から受けることができて、心身ともにとても助けられました。

また、市主催の離乳食教室やベビーマッサージなど、子育て関連の行事が多いのも嬉しいポイント。特に参加して良かったのは、同じ時期に生まれた子どもとその保護者が集って交流する「赤ちゃん同窓会」です。イベントスタッフの方が会の進行を務めてくれたおかげで盛り上がり、最後には全員で記念撮影も。この会をきっかけに複数の友達ができました。

北九州が子育てしやすい理由② 公園などの遊び場が多い

北九州には、公園をはじめとした子どもの遊び場が多くあります。たとえば、私の住む八幡西区近辺には気軽に遊びに行ける公園が複数あるほか、緑豊かな「瀬板の森公園」や、世界最長のブランコがある「グリーンパーク」など、大人も一緒になって楽しめる公園がたくさん。様々なプレイゾーンや遊具が揃った施設「子どもの館」や「子育てふれあい交流プラザ 元気のもり」は、まだ歩けない0歳の息子も充分に楽しめることができました。

東京に住んでいた際はどこに行っても人が多く出かけるだけで疲れていましたが、北九州はほどよい人の多さなので、ストレスなく遊ぶことができます。

黒崎駅から徒歩1分の「子どもの館」。室内で思い切り遊べます。

「子どもの館」

北九州が子育てしやすい理由③ ほどよく都会、ほどよく田舎

子育てしていると買い物や交通アクセスの良さなど便利さは欲しい一方で、子どもには自然に触れさせてあげたい気持ちもあります。北九州はほどよく都会でありながら、海に面していたり市内を一望できる皿倉山があったりと自然も豊か。都会と自然のバランスがちょうどよく、そういった意味でも子育てしやすい環境です。

門司港から臨んだ海の景色。

八幡西区にある乗降客数の多い折尾駅。再開発が進み、利便性向上が期待されます。

折尾駅

北九州が子育てしやすい理由④ 近所やお店の人など、フレンドリーな人が多い

久しぶりに北九州で生活してみて改めて、フレンドリーな人が多いなあと実感しています。近所を散歩していると知らない人でも向こうから挨拶してくれたり、買い物中も雑談で盛り上がったり。先日も家族で買い物に出かけた際、店員さんが夫のことをいつの間にか「北くん」と親しげに呼んでいました…!

地方都市だと比較的よくある事かと思っていましたが、別の地方都市出身の夫に言わせると「そんなことない、北九州は気さくな人が多いよ!」とのこと。

人との距離が近いというのは、子育てのしやすさにも繋がります。子どもには、北九州で多くの人と関わりながら成長していってほしいです。

子育て観点で北九州がこうなったら嬉しい ワーキングマザーがより働きやすい環境づくりを!

子育て施策の1つとして「待機児童0(年度初め)」を挙げている北九州。…が、認可保育園への入園はなかなか簡単ではないと感じています。近所に住む育休より復帰予定のママ友も、認可保育園は諦めて認可外の園に申し込んでいるとのこと。保育園への入りやすさは市内でもエリアによってバラつきがありそうなので、誰もが希望する園に入園できるよう、北九州市には頑張ってもらいたいです。共働き世帯が以前より当たり前になってきている今、保育園への入りやすさをはじめとした「ワーキングマザーがより働きやすい環境づくり」がさらに進むことを願っています。

さいごに

「子育てしやすい」ポイントがギュッと詰まっている北九州。その魅力をより多くの人に知ってもらうことで、子育て世代の仲間がもっとこの地に増えたら嬉しいです。そのためにも、一市民として北九州の魅力をどんどん発信していきたいと思っています。