想像を遥かに超える盛り上がり!!「KitaQフェスinTOKYO」で北九州を丸ごと体験してきました

2017年11月25日(土)~26日(日)の2日間、東京都千代田区のアーツ千代田 3331で行われた「KitaQフェスinTOKYO」の模様をレポートしたいと思います。

北九州市が東京でイベントを行うことは非常に珍しく、いったいどのようなイベントになるのか不安いっぱいで当日を迎えたのですが、結論から言いますと、良い意味で「裏切り」の多かった良イベントでした。

「修羅の国」などと呼ばれ、「成人式」と「手りゅう弾」ばかりが話題になりがちな北九州市が東京で行ったイベントについて、北九州市に関連するものを中心にご紹介したいと思います。

初日の開場前から行列が!!

KitaQフェスinTOKYO」は午前10時スタートでしたので、9時50分くらいに会場のアーツ千代田 3331に到着。

すると会場前にはすでに行列が!!

行列に並んでみるとこんな感じです。

ガラスの向こうでは北橋北九州市長をはじめ、出展企業の方や北九州市出身の俳優さんなどが参加するオープニングイベントが行われていました。

実は、この行列の正体は「ネジチョコ」待ち(たぶん)。先着100人に北九州市土産「ネジチョコ」が配布されていました。

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ネジチョコは北九州市小倉南区葛原(くずはら)にある菓子店「グランダジュール」で販売している、人気急上昇中の北九州土産です。精巧につくられたボルト型、ナット型のチョコは実際に回すこともできます。

入口では「ていたん」がお出迎え。シロクマをモチーフとした北九州市の環境マスコットキャラクター。「低炭素社会」から「ていたん」と名付けられています。鼻と口がエコ。

会場に入ってすぐのところでは門司港の地ビールなどを販売。寒い中ではありますが、飛ぶように売れていました。

北九州グルメは大人気!

この「KitaQフェスinTOKYO」では北九州市民に大人気の「東筑軒のかしわめし」「シロヤのサニーパン」「揚子江の豚まん」が購入できるとのこと。個人的にはこれが一番楽しみでした。

いずれも先着順での販売で、購入はかなりの激戦でした。

まずは「東筑軒のかしわめし」。東京でこのパッケージにお目にかかれるとは!

鶏のスープの炊き込みご飯の上に、鶏肉、錦糸卵、刻み海苔が乗っています。味は濃すぎず優しいお味。

東筑軒本社近くの折尾駅(JR鹿児島本線)4・5番のりばでは、今や見ることも少なくなったホームでの立ち売りが行われています。

ちなみに、これがかしわめしの購入列(2日目)。早い人は販売開始時刻の30分以上前から並んでいました。

練乳たっぷり、シロヤのサニーパン(3個入り)も無事購入。

持ち帰って家で食べたのですが、オーブントースターでほんのり温めて食べると美味しかったです。(サニーパンの上下にアルミホイルを敷くなどして、焦げないようにご注意ください)

最近はこのサニーパンを博多駅でも売っているので「博多土産」として紹介しているサイトも多いですが、シロヤ本店は北九州市八幡西区黒崎ですので、れっきとした「北九州土産」です。何でもかんでも博多のもんみたいに言いなさんな。

サニーパンの購入列もこの通り。方言も飛び交っててまるで小倉駅前みたいっちゃ。

揚子江の豚まんも何とか買えました。

まずはこの大きさに驚いてください。(直径は約10cm)

そして中はたっぷりの肉汁。お見せできないのが残念。「肉汁 揚子江」で検索!!

初日の朝一番の購入列の途中で売り切れたりもしましたが、その後はスムースに購入できていたようです。

北九州市PRコーナー

北九州市漫画ミュージアム(あるあるCity内)のPRコーナー。

北九州市出身の漫画家といえば松本零士のイメージが強いですが、陸奥A子、わたせせいぞう、北条司など、有名どころの漫画家を多数輩出しています。

私が知らないだけで、北九州市に漫画家を輩出しやすい土壌があるのかなあと思ったり。

北九州ポップカルチャーフェスティバル2017(ジャパニーズモダン・イラスト展)の作品も展示されていました。

こちらはしいたけさん(@gensodo)の作品。門司港のイメージキャラクター「バナナ姫ルナ」のキャラクターデザインも、このしいたけさんによるものです。

北九州フィルムコミッションの取り組みも紹介されていました。

今や北九州市は「映画の街」としても知られ、「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」「HiGH&LOW」「図書館戦争」など、話題作、人気作の撮影が数多く行われています。

北九州市の観光WEBサイト「ぐるリッチ!北Q州」のInstagram(インスタグラム)が紹介されていました。

写真は市内観光地のもの。

ミクスタ(ミクニワールドスタジアム北九州・写真右上)は2017年2月にオープンしたばかりですので、長らく東京にいる方はご存知ないかもしれませんね。

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左が「北九州市職員・教職員採用案内」コーナー、右がUターン・Iターンの案内コーナーです。

次々とくる相談者に職員さんが丁寧に応対していたのが印象的でした。

一番右奥では、旧門司税関をVRで体験できるコーナーも。

スターフライヤーPRコーナー

こちらは北九州市に本社を置く航空会社、スターフライヤーのPRコーナーです。

おしゃれな白と黒の機体。

スターフライヤー機内で提供されるコーヒー、ジュースの試飲会を実施していました。

コーヒーはタリーズ、ジュースは青森産のリンゴジュース「希望の雫」です。

そして、写真中央のボトルは北九州市の水道水です。カンボジアなど海外での活動の評価も高い、安心の北九州市水道局製。

そしてこちらがスターフライヤーの革製シート。私も何度もスターフライヤーに乗りましたが、座り心地が抜群です。

その他、子ども向け制服試着体験、操縦体験ゲーム、パイロットさんや客室乗務員さんとの記念撮影などが行われていました。

企業PRコーナー

北九州市に本社を置く企業など23社が出展していました。

こちらは株式会社ゼンリン、そしてTOTO株式会社

株式会社安川電機

以上3社はギラヴァンツ北九州の大株主でユニフォームスポンサーです。

北九州スタジアムのネーミングライツ(命名権)スポンサーの株式会社ミクニ、そして無添加せっけんでお馴染みのシャボン玉石けん株式会社

株式会社セントラルユニ

銀行のみなさま。左から北九州銀行西日本シティ銀行福岡銀行

北九州オンリーワン企業PRコーナー

北九州市は、独創的な製品や技術、サービスを提供する優れた中小企業を「オンリーワン企業」として認定し、北九州市の看板企業として積極的にPRを行い、中小企業の成長を支援しています。

現在、18社が認定されています。

(有)小倉クリエーション(小倉北区)※上の写真は(有)小倉クリエーションの小倉織です。

(株)タック技研工業(八幡西区)

(株)松島機械研究所(八幡西区)

計測検査(株)(八幡西区)

熱産ヒート(株)(八幡東区)

(株)村上精機工作所(八幡西区)

(株)陽和(小倉南区)

桑原電工(株)(八幡西区)

シャボン玉石けん(株)(若松区)

宝石・めがねのヨシダ(門司区)

(株)シノハラ製作所(門司区)

楽しい(株)(若松区)

(有)ふく太郎本部(門司区)

(株)オーネスト(小倉北区)

(株)極東製作所(門司区)

(株)七尾製菓(小倉南区)

(株)西原商事(八幡西区)

環境テクノス(株)(戸畑区)

九州鉄道機器製造(株)(門司区)

企画運営部会PRコーナー

KitaQフェスの企画運営にかかわってきた、北九州市出身の大学生を中心にした「企画運営部会」のPRコーナーです。

KitaQフェスのミーティングなどの写真が展示されていました。

「北九州魅力再発見コーナー」ということで、来場者が自分の出身地にコメント入りの付箋を貼っています。

各区満遍なく付箋が貼られているようで。

北九州都市圏域PRコーナー

企画運営部会PRコーナーのすぐそばには北九州都市圏域PRコーナーがありました。

北九州市、直方市、行橋市、豊前市、中間市、宮若市、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町、小竹町、鞍手町、香春町、苅田町、みやこ町、上毛町、築上町の6市11町を紹介。

屋上

屋上は「マルシェエリア」「コーヒーエリア」「ファミリーイベントエリア」の3つのエリアに分かれていました。

こちらの写真はマルシェエリア。

19のスペースのうち3ヶ所が北九州関連の出店です。

丸ふじ(小倉北区)の焼きカレー3種。

左から「銀河鉄道999」、「バナナ姫ルナ」「絶狼<ZERO>-DRAGON BLOOD-」。

北九州特産品コーナーでは「北九州味あられ」なるものが売っていました。

味は旧5市の特徴を生かした「小倉焼うどん味」「戸畑チャンポン味」「門司港焼カレー味」「若松トマト味」「八幡ぎょうざ味」の5種類。

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「コーヒーエリア」「ファミリーイベントエリア」は北九州市との関連も薄いので省略。

2階

2階の体育館では、波田陽区ライブ、日本遺産認定記念イベント 関門“ノスタルジック”海峡青春グラフィティ、柏木由紀トークショー、わっしょい百万踊り、KitaQアーティストライブ(初日)、ロバートお笑いライブ、舞台「銀河鉄道999」~GARAXY OPERA~松本零士&メインキャスト スペシャルトークショー、空の王子・王女コンテスト、わっしょい百万踊り(2日目)が行われました。

写真は初日の波田陽区ライブ。

時間等の都合で全てを見ることは出来なかったのですが「日本遺産認定記念イベント 関門“ノスタルジック”海峡青春グラフィティ」は興味深い話が満載でした。講談師の田辺鶴遊(たなべかくゆう)さんの話術も素晴らしい。

ただ、ゲストにはもっと北九州市をよく知る人をキャスティングしたほうが盛り上がったのではないかと思います。北九州のイベントで“関門”という括りで話しているのに、福岡県全体の話をされてもなあと。

シャンディヴァン3331

1階にあるカフェ「シャンディヴァン3331」では北九州市の食材を使った限定メニューの販売、そしてロバート馬場ちゃん考案のKitaQフェス特別コラボメニュー「鰆(さわら)のコンフィサンド」「小倉かまぼことぬか炊きのピンチョス」の販売が行われていました。

その他

その他、印象に残った出し物を紹介します。

バナナの叩き売り

バナナの叩き売りは北九州市の門司港で行われたのが始まりです。

バナナを神戸に運ぶ過程で悪くなったバナナをいち早く捌くために、九州の玄関口である門司港でバナナの叩き売りが行われていたとのこと。

このバナナひと房がだいたい500円で取り引きされており、超お得でした。

2日目はカメラの方を向いてくださいました。

2日間とも軽快なトークで場は大盛り上がり。

バナナ姫ルナ

「本気すぎるコスプレ公務員」として話題のバナナ姫ルナ。

なんと彼女は北九州市役所観光課の職員さんなんです。

生「バナナ姫ルナ」は写真でみるより美しいですし、何といっても市役所の職員さんなので、北九州市のことをよく知ってます。もっとたくさん話を聞きたかったですね。

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北九州看板娘

第8代北九州看板娘のお三方。左から井村ららさん、中川遥さん、上森菜摘さん。皆さん北九州市立大の学生さんです。

私が見ただけで2度ありましたが、こういった役割の方に対して地元(北九州市)出身でないことをいじるのは悪手ですよ。

縁もゆかりもないのならともかく、市内の大学に在学しているのだから十分じゃないですか。

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キタキュウマン

北九州市のヒーロー・キタキュウマンが東京にやってきました。

中の人はイケメンなのですが、マスクの上からでもそのイケメンっぷりが分かります。

顔だけではなくお話も上手。月1回くらい東京に来てもらえませんかね。

感想・まとめ

まずは北九州市職員の皆様、出展企業の皆様、お疲れさまでした。

この規模のイベントを東京で実施することなどこれまでになかったでしょうから、いろいろとご苦労されたかと思います。

本当にお疲れさまでした。

さて、ここからは「KitaQフェスinTOKYO」の感想でも。

とにかく人が多かった、というのが一番の感想です。

正直、集客力のある催し物が無い時間帯はガランとしているのかと思っていたのですが、全然そんなことはなく、私がいた時間帯は結構人が多かったです。

集客の面では悪くなかったのではないでしょうか。

次は内容の話。

ダメ出しするのは簡単なんですよね。正直いって、いろいろと粗もありましたし、「???」という部分もありました。

しかし、外からは見えない部分もありますし、何より運営側でいろいろと反省もしているでしょうから、ここであまり厳しいことを書く必要はないと思うんです。

ですので、次回以降に向けて、私の希望でも書いていこうと思います。

私の希望はたったひとつ。

「もっと北九州色を強めてほしい」

出展内容やキャスティングを見る限り、あまり北九州色が強くないなと思ったのが正直なところです。

折角100名近くの特命大使がいるのですから、その人たちに「北九州市」を語って欲しかった。極端な話、出演者全員が特命大使、または市出身者でも良いと思いましたし、もっと言うならイベントスタッフも皆北九州出身者で固め、「オール北九州」で実施するのも面白いかもしれません。

もうひとつ気になったのは、北九州市に関する映像や写真の展示が少なかったこと。

私が現地で見た北九州市に関する映像はこの1本だけです。

実際にはもっと多くの映像が流れていたのでしょうが、モニタ1台くらいは、映像を流しっぱなしでも良かったのではないでしょうか。観光地だけでなく、普段は見ることができないような市内の普通の姿を撮った映像や写真があると、もっと北九州市の魅力が伝わると思います。

「北九州グルメ」については輸送の関係、そして会場の関係であまり増やせなさそうですが、うどんがあると最高です。豊前裏打会さんとかに協力してもらえると嬉しいですね。

あと、北九州市には「ギラヴァンツ北九州」という北九州を冠したプロスポーツチームがあるのに、今回のイベントでは姿が見えなかったのが非常に残念でした。選手を呼ぶのは難しいにしても、せめてブースくらいは。

全体的に「北九州市をある程度知っていること」が前提となるイベントだったように感じます。

このイベントが、(建前だけでも)移住者やUターン・Iターンを増やすという目的であるのなら、北九州市を知らない人に対し、北九州市を丁寧に分かりやすく説明する必要があったのではないでしょうか。

結果として、北九州市出身者の同窓会的な要素が強いようにも感じましたが、それはそれで良かったのでは、と思います。

東京で聞く北九州弁(実際には細かく分かれている方言ですが)も新鮮でした。

最後に、やはりこういったイベントは巻き込んだもの勝ちだと思うんです。

今回、「KitaQフェスinTOKYO」に足を運んだ北九州市出身者、元北九州市民を「共犯者」として巻き込みつつ、次回の開催を盛り上げていけると良いんじゃないでしょうか。

来年の「KitaQフェスinTOKYO」を楽しみにしていますし、本サイト「キタキュースタイル」も全面的に協力します。(なので有楽町の北九州市東京事務所に呼んでください:笑)