地域の記憶を演劇で紡ぐ「Re:北九州の記憶」若松編「若松積日物語」を7月19日・20日上演(北九州市若松区)

門司編が好評終了、続く若松編の会場稽古を公開

北九州芸術劇場が手がける「7つのまちの物語~Re:北九州の記憶~」プロジェクトとして、若松区を舞台にした作品「若松積日物語」が7月19日・20日にウイングプラザで上演されます。

7月4日・5日には門司編「カラオケ喫茶 キミ」がカラオケ房 夢こころで上演され、好評のうちに終了。地域の記憶を演劇で紡ぐこの取り組みに大きな注目が集まりました。

門司編「カラオケ喫茶 キミ」公演の様子(7月4日・5日) 地域の記憶を演劇で紡いだ門司編が好評終了

続く若松編では、12日に会場稽古が行われ、出演者らが本番に向けて最終調整を行いました。劇作家の寺田剛史氏(block)が若松区をリサーチして創作した作品で、北九州を拠点に活動する俳優陣が地域と作家の個性あふれる物語を紡ぎます。

若松編「若松積日物語」会場稽古の様子(7月12日) 本番に向けて最終調整を行う出演者たち

*あらすじ*

北九州市若松区。かつてのにぎわいは今はなく、静かに時を刻むこの街に、忘れられた靴と記憶が呼び戻される。夢を追って姿を消した母。置き去りにされたマシロ。地元に残った同級生。そして過去と向き合えずにいた人々。彼らが若戸大橋のたもとで再び出会う。人が人を思い出すとき、街も人を思い出す。若松の積日な物語

若松編「若松積日物語」会場稽古の様子(7月12日) 本番に向けて最終調整を行う出演者たち
若松編「若松積日物語」会場稽古の様子(7月12日) 本番に向けて最終調整を行う出演者たち

プロジェクトの背景

人やまちの”記憶”を演劇作品として継承していくことを目的に、2012年にスタートした北九州芸術劇場オリジナル事業「Re:北九州の記憶」。その第2章が始動しました。

地域の劇作家が市内7区のまちやそこに住む人々へ取材を行い、作家のオリジナリティを活かした”まちの記憶”の物語を創作。作品が生まれたその地域で、リーディング作品として上演する。第一弾として、門司区と若松区を舞台にした物語を創作しました。

作品創作にあたっては約1年間をかけて各地域をリサーチし、多様な世代の記憶から重層的にモチーフを抽出。完成した戯曲は地域のコミュニティ内で上演し、新たなまちへの発見や愛着へと繋げることを目指しています。

「Re:北九州の記憶」

北九州市制50年を迎えた2012年にスタートした事業。人やまちの“記憶”を演劇的手法で後世へ継承していくことを目的に、地域の劇作家がまちに暮らす高齢者へインタビューを行い、そのエピソードを元に物語を執筆。10年間で89本の作品が生まれました。(北九州芸術劇場ホームページより引用)

また、「7つのまちの物語~Re:北九州の記憶~」門司編の作・演出を担当した穴迫信一さん、若松編の作・演出を担当した寺田剛史さんの対談動画も公開中です。

出演者・スタッフ

作・演出: 寺田剛史(block)

出演:

文目卓弥(飛ぶ劇場)
飯野智子(バカボンド座)
隠塚詩織
内田暉人
佐藤恵美香(飛ぶ劇場)
はまもとゆゆゆ(月刊むりむりむ~)
宮村耳々(非・売れ線系ビーナス)
森川松洋(バカボンド座)
公演概要
タイトル: 若松編「若松積日物語」

日時:

7月19日(土)14:00
7月20日(日)14:00

会場:

ウイングプラザ(北九州市若松区浜町2丁目2-9)

料金:

全席自由500円(未就学児入場不可)

チケット:

当日券は会場窓口にて公演当日、開演30分前より先着順にて若干枚数販売します。

企画・製作/北九州芸術劇場  TEL:093-562-2655(10:00~18:00)

https://q-geki.jp/events/2025/machinokioku/