
8月1日、第30回福岡県サッカー選手権大会決勝がミクニワールドスタジアム北九州で行われ、ギラヴァンツ北九州が福岡大学を3-2で下し、優勝した。
ギラヴァンツ北九州は、福岡県代表として「天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会」への出場を決めた。天皇杯出場は6年連続17回目。8月19日に行われる1回戦では、ミクニワールドスタジアム北九州で沖縄県代表と対戦する。
ギラヴァンツ北九州の新監督、田中遼太郎監督の初陣は、勝利こそ収めたものの、課題も残る一戦となった。
16分、ギラヴァンツ北九州は永井龍のゴールで先制。しかし、その2分後に同点に追いつかれると、28分には逆転を許す厳しい展開となった。前半は福岡大学が主導権を握る時間が長く、同大を応援する観客から大きな歓声が幾度となく上がった。


しかし後半に入ると、ギラヴァンツ北九州が徐々に流れを取り戻す。58分、セットプレーから吉原楓人が同点ゴールを決めると、83分には吉長真優が決勝点を挙げ、3-2と逆転した。福岡大学の反撃をしのいだギラヴァンツ北九州が、そのまま逃げ切った。

試合後の田中遼太郎監督コメント

――苦しい試合となりました。まず、試合を振り返ってください。
まず初めに、先日の熊本で起きた地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早い復興を願っております。
そのような中で、今日こうして試合をさせていただけたことに、心から感謝しています。サッカーができることは決して当たり前ではないと改めて認識し、今日のゲームをしっかり振り返って、次に進んでいきたいと思います。
――前半は苦しい展開となりました。どのように見ていましたか。
前半は選手たちに緊張もあり、自分たちの良さを出す場面で、少し構えてしまった印象があります。相手の勢いやパワー、技術があってのことだとは思いますが、私自身、選手たちをピッチに送り出す際に、もう少し工夫が必要だったと感じています。
――ハーフタイムにはサポーターからブーイングもありました。後半に向けて、選手たちに何を伝えましたか。
サポーターの方々の気持ちは当然だと思います。私もピッチサイドで試合を見ながら、非常に悔しい思いをしていました。それは選手たちも同じだったと思います。
ハーフタイムには、具体的に何をどのように変えていかなければならないのかを確認しました。
――ミクスタで初めて指揮を執り、公式戦初勝利を挙げました。率直な感想を聞かせてください。
素晴らしいスタジアムで、監督という立場で試合をさせていただけることを光栄に思います。
勝てたことについては、正直ほっとしています。ただ、勝った喜びよりも、前半の厳しい内容に対する悔しさの方が、今は強いです。次は、もう少し安心して見ていただけるような勝利を届けたいと思います。
――天皇杯への意気込みを聞かせてください。
伝統と歴史のある大会ですので、一つでも上に勝ち上がれるよう、全力で頑張っていきたいと思います。
――来週、Jリーグが開幕します。今日の試合で見えた課題を、開幕戦にどうつなげていきますか。
今日の試合もリーグ戦と同じように、大事な公式戦と位置づけて臨みました。これまで積み上げてきたものを発揮し、ピッチで躍動感を出すことをテーマにしていましたが、十分には達成できませんでした。
納得できたのは、苦しみながらも相手より一点多く取り、守り切って勝ったという結果の部分だけです。
後半に見せた、相手よりも戦う、走るといった姿勢を、試合の入りから、最初のプレーから出さなければなりません。それができなかったことは、大きな課題です。
次のリーグ戦では、自信を持って試合開始のホイッスルを聞けるよう、しっかり準備したいと思います。
――開幕戦はアウェイで行われ、その翌週にはホーム開幕戦を迎えます。ホームゲームへの思いを聞かせてください。
結果としては、もちろん勝利を目指します。そのうえで、選手たちが躍動し、見ていただく方に何かが伝わるゲームにしたいということは、常々選手たちとも確認しています。そのためにも、試合の中で積極的に仕掛けていくことを心がけています。
北九州市民の皆様、サポーターの皆さんの前でホームゲームができる喜びをかみしめながら、スタジアムに足を運んでいただいた方に何かが伝わり、「また次も来たい」と思ってもらえるような試合にしたいと思います。
――最後に、来週から始まるリーグ戦に向けて、意気込みを聞かせてください。
今日、選手たちは難しい状況の中でも、最後まで走り抜き、戦い続け、勝利を手にしてくれました。
苦しみながらではありますが、選手、スタッフ、クラブが一体となり、一歩ずつ進んでいきたいと思います。開幕戦はアウェイとなりますが、ぜひご声援をよろしくお願いいたします。


