旧「カボチャドキヤ国立美術館」が「門司画廊 MOGA」にリニューアル

惜しまれつつ2022年5月に閉館した「カボチャドキヤ国立美術館」(北九州市門司区)が、2023年秋に「門司画廊 MOGA」として生まれ変わります。

建物を管理するのは、北九州市立大学の竹川 大介教授が主宰する「九州フィールドワーク研究会(野研<やけん>)」。門司港の旧岩田商店で「大學堂」を運営する、北九州市立大学の自主ゼミです。

旧「カボチャドキヤ国立美術館」外観
野研メンバーと支援者の皆さま

この洋館は、大正時代の1918年の竣工とされており、当時は「菱和荘」と呼ばれていました。1999年に老朽化のため取り壊す予定でしたが、「レトロ基金委員会」による建物保存の申し入れに地元企業が応え、この建物を改修しました。その後、門司港で活動する画家トーナス・カボチャラダムス(川原田蔵)氏が館長となり、氏の作品を展示する「カボチャドキヤ国立美術館」として再生することになりました。

2022年5月に「カボチャドキヤ国立美術館」が閉館。2023年秋より、九州のアートの拠点「門司画廊 MOGA」として、野研が運営することになりました。

新しい名前は「門司画廊 MOGA」
「門司画廊 MOGA」内観
「門司画廊 MOGA」内観

新館長の縄田未来さん(北九州市立大学4年)は「北九州のアートの拠点として、アーティストがライブや展示をしたいと思えるような場所に育てていき、来場者にとっても楽しい場所を作りたいです。これからみんなで庭の整備や壁の修繕を行って、“みんなで作った『MOGA』”にしたいと思います」と意気込みを話してくれました。

新館長の縄田未来さん

野研では、「門司画廊 MOGA」のリニューアル準備を進めるために支援を募っています。一口3,000円から支援が可能。詳細は「門司画廊 MOGA」特設ページにてご確認ください。

最後に、大學堂の近況をご紹介します。

九州フィールドワーク研究会(野研)により、2008年に旦過市場で起業した大学堂は、2022年秋の市場の火災により解体されてしまいました。野研は14年にわたりこの大學堂を運営してきた歴史を継承し、さらに可能性を広げていくために、2023年7月7日の大學堂15周年誕生祭を機に正式に5つの拠点を設立しました。

大學堂・岩田講堂 北九州市門司区東本町2丁目6-24
格式高い商家の文化財である岩田講堂は、大學堂の奥座敷として、来賓の接待や講義・講演会などの会場となります。

大学堂・門司画廊(MoGA) 北九州市門司区谷町2丁目6-32
歴史ある洋館を活用し開かれたギャラリーとして、音楽やダンスイベント、アート展示、各種ワークショップや講習会などを開催していきます。通称「MOGA」。

大學堂・京都御蔭寮 京都市左京区田中里ノ前町70
本州での活動拠点や人類学博物館、さらに野研メンバーの修行のための合宿所として利用していきます。

大学堂・遊学舎(どこでも大學堂)080-6458-1184
機動力のあるリヤカー店舗「どこでも大學堂」として、北九州市立大学北方キャンパスを中心に、さまざまなイベントに出張し、「まなびや珈琲」などのショップを出店していきます。お電話ください。

大學堂・情報局(おうちで大學堂) www.daigakudo.net
【情報局】 SNSやホームページなどを通じた大學堂の情報発信とともに、「どこでも大學堂」と連携し旦過市場の大学堂で培ってきたオンラインショップ「おうちで大學堂」を運営します。


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九州フィールドワーク研究会(野研)ホームページ