地域を支える「コミュニティナース」活動が門司区でスタート 岡野バルブ製造との協業

門司区の一部エリアで、「コミュニティナース」活動がスタートします。活動開始に先立ち、5月10日(金)に本事業に協業という形で携わる岡野バルブ製造株式会社(北九州市門司区)で「コミュニティナース」の説明会が開催されました。

コミュニティナースは、地域に密着して住民との交流を通じて健康状態や必要な支援を把握し、医療機関や行政機関と連携して対策を講じます。地域に住む全ての人を対象にしており、病気の有無に関わらず支援します。これにより、地域全体が元気で健康的なコミュニティになることを目指しています。

本事業を展開する株式会社CNCのホームページには以下のように書かれています。

『人とつながり、まちを元気にする』コミュニティナースとは、「コミュニティナーシング」という看護の実践からヒントを得てCNCが独自に提唱・普及してきたコンセプトです(商標取得済み)。ナースという名称が入っていますが職業や資格ではなく、誰もが実践できる行為・あり方です。暮らしの身近なところで元気なうちから、『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり心身そして社会的な健康やウェルビーイングに寄与します。

株式会社CNC

説明会には、コミュニティナース志望者に加え、地域住民や医療関係者、街づくりに関わる事業者などが数多く集まり、コミュニティナースの活動内容や今後の展望について熱心に耳を傾けました。

株式会社CNCの代表を務める矢田明子さんの故郷である島根県雲南市では、コミュニティナースが日常生活の中で住民と接し、地域の健康を支えています。矢田さんは、地域住民がどのようにコミュニティナースと関わりを持ち、支援を受けているかについて具体的なエピソードを交えて紹介しました。

岡野バルブ製造株式会社の岡野武治代表は、コミュニティナースの取り組みと協業する理由について次のように語りました。「コミュニティナースの取り組みは、地域課題の解決に繋がると考えています。従来の民生委員のような活動とも異なり、より理論的で体系的なアプローチがなされています。また、多くの企業が行う一時的な社会貢献活動とは異なり、継続的に取り組むことで効率的に課題を解決できる点が非常に魅力的です。この活動を通し、地域の活性化だけでなく、日本全体のローカルコミュニティが再び生き生きとすることを期待しています」

北九州市内で最も高齢化率の高い門司区でスタートする「コミュニティナース」活動。開始時期は8月以降とのことでした。岡野代表は「将来的には、賛同してくれる企業さんが多数集まることで、コミュニティナースの活動エリアを門司区全体、そして北九州市全体に広げることができればと考えています」と、期待を寄せます。

株式会社CNC

岡野バルブ製造株式会社