毎日のように「●●ハラ」「●●ハラスメント」という言葉を耳にします。
セクハラ(セクシャルハラスメント)、パワハラ(パワーハラスメント)、マタハラ(マタニティハラスメント)等々。
ハラスメントとは「さまざまな場面での『嫌がらせ、いじめ』」のこと。
職場でのハラスメントが話題になりがちですが、プライベートでも十分に起こりうることですので、私たちは例外なくハラスメントについて深く理解をしておく必要があります。
北九州市内にも、ハラスメントへの理解を深めるための活動に積極的に取り組んでいる企業が少なくありません。
その中のひとつが、北九州市若松区にある「響灘菜園株式会社」。
2021年4月30日(金)に行われた、同社社員向けに「ハラスメント防止講習」を取材いたしました。
この日講師を務めたのは、井上純子北九州市議会議員。
2020年3月に同社で行われた「ダイバーシティ講習」でも講師を務めていました。
井上議員は、過去に裁判となった職場でのセクハラ、パワハラの実例を挙げながら講習を進行。
北九州市役所勤務時の自らのエピソードも交えながら、「ハラスメント」についてとても丁寧に説明していました。
講習終盤に行われた質疑応答では、講習を受けた響灘菜園の社員の方々からも活発に意見が出るなど、非常に充実した内容の90分でした。
同社の猪狩英之社長は「2020年6月に施行されたパワハラ防止法を受け、弊社でもハラスメント防止の意識を高めてもらえるよう井上市議にご相談したところ、自ら講師を引き受けていただきました。前回の講演とも繋がる部分が多く、受講したメンバーも各職場で振り返りのミーティングを実施したいと好評でした。継続が重要な取り組みですので、外部の支援も受けながら、定期的な啓蒙を続けて参りたいと思います」と話しました。
響灘菜園さんは障がい者雇用の実施、保育園の運営、子ども食堂への支援など、社会の問題と正面から向き合った企業経営に取り組んでいます。
猪狩社長によると、年内に別の社会課題解決へ取り組む予定があるとのこと。
私も内容を少しだけ教えていただきましたが、北九州市はもちろん、全国にも類を見ない取り組みであると感じました。
非常に楽しみですね。