3月1日(金)から3日(日)までの3日間、小倉昭和館(小倉北区魚町)で開催された「北九州ZINE STORE」は、北九州のクリエイターが集結するZINEイベントとして多くの人が訪れ、好評のうちに幕を閉じました。
昨晩終了した北九州ZINE STORE
— 岡崎友則/グラフィックデザイナー (@zaki_design) March 4, 2024
関係してくれた全ての皆さんに感謝ですm(_ _)m
想定外の来場者数でした🙏
御礼を伝え忘れてたり失礼な事も多くあったと思います。この様な文化的な発信が出来た事を嬉しく思っています pic.twitter.com/pl958h2KHE
イベントの余韻も冷めやらぬ中、参加クリエーターの皆さまから寄せられた感想やコメントを紹介いたします。
委細哲也さん
イベントでは、来場者とクリエイターの交流、会場装飾も含めて、
まるでアート作品のような空間が生まれました。
限られた時間の中で、「千年後も残したい風景と言葉」をテーマに、
美しい風景と普遍的な言葉を並べたポスターZINEを作成。
派手さはありませんが、
じわじわと幸福感を呼び起こす「セロトニン」系ポスターZINEです。
普段は商業広告に携わる中で、アート表現とのギャップに苦しむこともありましたが、全てのものとの「関係性」も意識して制作しました。
今後は、より分かりやすさも意識しながら活動していきたいと思います。
小林宏史さん
北九州でzineイベントが開催されたことが何より嬉しかったです。イチお客さんとして楽ませていただきました。制作側としては、何を表現するのか、自由なところが逆に難しかったように感じました。企画から制作、製本、販売と、各工程にクリエイティブを発揮するポイントがあるというのがわかりとても興味深かったです!
小間知里さん
制作にあたり、10年程かけて集めたフリーのzineを参考にしました。
手にとってくれた方に手紙を書くような気持ちで作ると決め、思い切って自分の好きな事をさらけ出したzineを作りました。普段は自己表現や意思表示が苦手で自信がありませんが、自分や他の参加者さんのzineを通し、来場してくれた方々と、想像を遥かに超える量と質の言語・非言語のコミュニケーションが生まれ、クリエーターとしての自信に変わりました。
新原正太さん
10年ぶりに漫画…のようなものを描かせていただきました。
できるだけ初期衝動のような、小学生の時に無心で描いていたような気持ちを呼び起こすような、好きなように、好きなだけ、好きなシーンだけ、、を、描くように心がけました。色々と経験を重ねると「完成度」という「見た目」にこだわり全く筆が進まなくなっていた事を思い出しながら、思うままに作れたと思います。
重岡徹さん/作品名「でて でて」
「北九州ZINE STORE」は、嬉しいことの連続でした。
物を作る事は苦労することもあるけど、出来あがると嬉しいし、見てもらえると、とても嬉しい。また様々な北九州クリエイターのZINEを見れたことも刺激的で嬉しかった。そして小倉昭和館という特別な場所できた事、胸がいっぱいになりました。皆さん、ありがとうございました。
田代理沙さん
展示だけではなく、”販売をする”ということで、作るものに重みを感じました。
皆さんの作品に対する熱意をすごく感じ、相互刺激にもなり、
これからの日常業務へのさらなる励みになった気がしています。
そして、何よりもクリエイター同士互いにリスペクトし合ってる雰囲気がすごく感じました。
自分を解放し、向き合うことはとっても勇気がいることでしたが、楽しさも味わえたのでクセになるかもしれません(笑)
ZINEの構成展開などしっかりと土台を組み立てた上で、もっと遊び心ある仕様をブラッシュアップして次回に挑みたい(やる気満々)と思っています。
藤中正美さん/作品名「3210」
MINIが大好きで、MINIの本を作ってみました。最初は北九州ゆかりのテーマで作成してましたが、一切辞めて。スマホで過去に撮った写真だけで作ることにしました。プライバシーで車のナンバーは消してますが、それ以外は無加工のそのままの写真で構成してます。コンセプトも時系列もめちゃくちゃなクリエーターとしてはタブーに挑戦したzineです。カバーもあえて本と相性の悪い紙を選んでいます。違和感を感じてもらえたら嬉しいです。
まついまりこさん
これからフリーランスを考えている私は、25年分の節目として今までの作品をポートフォリオとして“綴ろう”とZINEを制作しました。イベントではたくさんの作品に触れて、昔熱く抱いていたアートな感覚を思い出しました!自身の原点であり原動力に気づかされ、もっと柔軟でもっとワクワクできる大胆な作品を表現していきたいと強く思いました。
同じ地で同じ志をもつクリエイターさんと知り合えたことも、大きな糧となりました。
吉永真利江さん
自由に表現して良いという事でとてもワクワクしながら作品制作をすることができ、それを発表できる場所があることに喜びを感じました。
自主製本だったので、素人の自分は失敗を繰り返し苦労しました。その代わり完成した時の喜びは大きかったです。
岡崎友則さん
主催者のひとり、岡崎友則さんは「開催前から様々なクリエイターさんにZINEのイベント開催に至った理由や参加への呼びかけなど行いました。賛同してくれた方達に感謝していると同時に、こんなにたくさんのご来場者の方がいるとは想像もしていませんでした。大分、熊本、山口県など遠方から来てくれた方もいらっしゃいました。この様な文化的なイベントをたくさんの方に望まれていた事が分かり、とても嬉しく思っています」と振り返りました。