全日本実業柔道個人選手権大会 78kg超級優勝の橋本朱未選手(吉川工業)が北九州市役所を訪問

令和5年8月26日(土)に開催された「第53回全日本実業柔道個人選手権大会78kg超級」で優勝、11月4日(土)に開催された「2023年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会78kg超級」で3位入賞した橋本朱未選手(吉川工業所属)が北九州市役所を訪問。武内和久市長に優勝、入賞の結果を報告しました。

橋本選手には北九州市から記念品を贈呈

橋本選手は本年3月より八幡東区に本社を置く吉川工業株式会社の柔道部に所属しています。日中は会社の業務を行い、その後練習を行っているそうです。柔道に取り組む環境も大きく変わり、当初は生活のリズムをつかむのに少々時間がかかったといいます。そんな中でも北九州市の人のやさしさに触れたという橋本選手。街の印象を尋ねると「北九州市はとても暮らしやすいです」と答えてくれました。

笑顔で武内市長と話す橋本選手

今回の橋本選手の結果を受け、善明康二柔道部部長は「全日本実業柔道個人選手権大会の優勝は本人も嬉しかったと思うのですが、(3位に終わった)講道館杯は本人ももっと上に行きたかったんだろうなと感じました。今後はさらにしっかりとサポートしていきたいと思います」と話してくれました。

吉川工業株式会社 善明康二柔道部部長

1981年に吉川工業名古屋支店に柔道部が設立

吉川工業柔道部は、1981年4月に同社名古屋支店に設立されました。その後、活動を中断していましたが、2017年に北九州で柔道部を再興。部員が勝負に挑む姿を応援することで、社員や家族の一体感を醸成し、柔道を通じた社員の礼節の一助になれば、と考えたことが再興の理由だそうです。同社の吉川和良社長は、柔道を続けたいが社会人になって競技を続ける環境がない、という学生がたくさんいることを耳にしており、採用面での効果も期待していたとのこと。「上下関係や規律をきちんと守れるという部分は社会人にとっても大切なので、採用を含め社員を育成するという土壌を作りたいという希望をもっていました。その結果として、佐藤瑠香監督や橋本朱未選手が入社し、市長に報告できるまでの結果を出すことができました」と話してくれました。

吉川工業株式会社 吉川和良社長

同社柔道部の佐藤瑠香監督は北九州市出身。柔道の国際大会・グランドスラムを5度制した実績の持ち主です。2022年5月に現役を退き、同年12月より同社柔道部監督を務めています。北九州市の柔道界の状況を「北九州市は学生までは柔道部がものすごく強いんですが、卒業後はほとんどの選手が関東に出てしまいます」と話しました。

「仕事に対する思い、柔道に対する思いを1人ではなく柔道部全員で形にしていきたい」と話してくれた佐藤監督

「またいい報告ができるように」と橋本朱未選手

橋本選手は「来年の2月から試合が続いていきますが、一つ一つの試合でしっかり勝っていきたいと思います。またいい報告ができるように頑張っていきます」と今後の抱負を述べました。

今後の抱負を話す橋本選手

佐藤監督も「まずは、柔道を通じて学んできたことを仕事で活かし、会社に恩返しをしたいと思います。そのうえで、北九州の柔道家たちが北九州にいてもこういう結果が出せるんだっていうことをアピールし、さまざまな面から北九州を盛り上げていけたらと思います」と今後の意気込みを語ってくれました。

吉川社長は「橋本選手が活躍することで社内に一体感が出てきたので、この雰囲気をもっと広げていきたいと考えています。他の部員も橋本選手の結果が励みになり、今後さらに頑張ってくれるのではないかと思っています」と今後の柔道部に期待を寄せました。

吉川工業株式会社