フェニックス、ホークス4軍に惜敗 平間監督の「代打オレ」実らず2連敗

9月13日(土)、14日(日)の2日間、北九州下関フェニックスが北九州市民球場で福岡ソフトバンクホークス4軍と2連戦を行った。13日は若松区・戸畑区民デー、14日は門司区民デーとして開催されたこの2連戦。フェニックスは健闘を見せたものの、0-7、4-5と惜しくも2連敗を喫した。

13日のフェニックスは、今季投手陣を支えた西垣彰太が先発。初回こそ無失点でしのいだものの、2回に4点、3回に3点を失う苦しい投球となった。4回1/3を投げ、10安打7失点でマウンドを降りた。打線もホークスが送り出した4人の投手を攻略できず、三塁を踏むことなくわずか4安打に終わった。

13日に先発した西垣彰太。今年のフェニックス投手陣を支えた。

14日は上田優太が先発。2回に押し出しの四球で1点を失うと、3回にソロホームラン2本を許したところで降板。2番手で登板した高井亮介、3番手の吉田英寿も本塁打を浴びるなど、ホークス打線の強力な攻撃に圧倒された。

しかし、この日は打線が奮起。4回に井町爵久のタイムリーツーベースで同点に追いつくと、6回にも井町のツーベースで1点を追加。4-5と1点差で最終回の攻撃を迎えた。

この日2本の二塁打を放ち3打点を挙げた井町爵久

先頭の杉森慎太郎が死球を選ぶと、平間隼人兼任監督は代走にマリークを送り、まずは同点を狙った。続く関本慎太郎が犠打でランナーを送り一死二塁とすると、代打で登場したのは平間兼任監督。5球目をライト前にはじき返したが、二塁ランナーのマリークが本塁への突入をためらい、ライトの好返球もあってタッチアウト。続く縄田琉樹がピッチャーゴロに倒れ試合終了。フェニックスは多くのファンの前で勝利を挙げることはできなかった。

最終回の一打同点のチャンスに自らを代打に送った平間隼人兼任監督

試合後インタビュー

中田航大選手兼任野手コーチ

ーー2連戦を振り返ってどのように感じていますか?

内容的には、点を取った直後に失点したり、チャンスであと一本が出なかった、という印象です。これまでにもそういう試合があったので、誰かがチャンスで一本を打つという形を作っていかないと、優勝は難しいと思います。

ーー1年間を振り返っていかがでしたか?

コーチ兼任という立場で僕が心がけたのは、選手に注意する以上、自分もそうした凡ミスやボーンヘッドはできないので、ミスを恐れず、試合でも集中してプレーする必要があるということです。それが自分の経験にもなりました。もう少し厳しくやってもよかったのかなとも思いますが、今後に活かしていきたいと思います。

ーーチーム成績をどうとらえていますか?

ピッチャーが抑えているときは野手が打てない、野手が打っているときはピッチャーが抑えられないっていう試合が続いて、そういう苦しい試合が続く中で、自分がそこで締める言葉をかけていれば、シーズンの流れも変わっていたのかなと思います。平間さんに頼っていた部分もあったと思うので、もっと自分から発言してもよかったのかなと。

ーー明日の最終戦に向けての意気込みをお願いします。

必ず勝って終わりたいです。最後の試合なので、選手全員が楽しんで終われるように声を掛け合って、チーム全体を盛り上げていきたいと思います。

井町爵久選手

ーー本日の二塁打2本という結果をどのように受け止めていますか?

4軍といってもプロのいいピッチャーがたくさんいるので、ストレートを積極的に狙い、初球から攻めることを意識しました。

ーー昨日今日で印象に残っているピッチャーはいますか?

昨日3番手で登板した、キューバ出身のダリオ・サルディ投手が印象に残っています。

ーー1年間を振り返っていかがでしたか?

序盤はなかなか結果が出ませんでしたが、後半で状態が上がってきて、少しはチームに貢献できたのではないかと思います。

ーー明日の最終戦に向けての意気込みをお願いします。

優勝の報告はできませんでしたが、最後に良い形で勝利し、『いいチームだったな』と思えるような試合にしたいです。