タイムスリップしたかのようなレトロな佇まいの中に、新しいお店も新規参入してタイムトラベルをしているような楽しさがある門司港中央市場。
前編ではハローデイ側のブロックをご紹介しましたが、後編ではもう半分、老松公園側のブロックをご紹介したいと思います。
【こまもの屋】
以前はハローデイ側で月に数回お店を開けていた【こまもの屋】さんですが、今年の4月に老松公園側に移り、広くなってさらにパワーアップ!市場の中ということを忘れそうなメルヘンチックな外観に、思わず立ち止まります。かわいらしい窓枠からは中も覗けるため入りやすく、吸い込まれるように店内へ。
アクセサリーや服飾雑貨など、さまざまなかわいいものが並びます。店主さんのご友人何人かが手作りで製作しているそうで、作家さんによって作品の雰囲気が違うので、眺めるだけでもとても楽しいです。
移転先になった店舗には厨房が付いていたため、テイクアウトで日替わりのお弁当なども販売しています。現在はテイクアウトのみですが、コロナが落ち着いたらイートインもできるようになれば、と考えているそうですよ。
そして気になったのが、こちら。門司区のマスコット・じーもくんがたくさん!
実は店主さんがお店を始めたきっかけも、じーもくんなんです。じーもくんの大ファンである店主さんは、大きなぬいぐるみが売っていなかったので、それなら、と自分で手作りしたんだそう。それ以来、自分で作ってはお友達にプレゼントしていたそうなのですが、そのうちに「たくさん並べたい!みんなに見てほしい!!」という気持ちがわいてきて、じーもくんの使用許可を取得してグッズを制作。ついにはお店を開店することになりました。
たくさんのわくわくが散りばめられたこまもの屋さんですが、いずれは二階も綺麗にして、教室やワークショップもやっていきたいそうです。
これからもこまもの屋さんのおかげで市場内が華やかになりそうで楽しみです。
【こまもの屋】店舗情報
北九州市門司区老松町1-11中央市場内
営業時間/10:00~16:00
定休日/日・月曜日・祝日
【シマネコブックストア】
老松公園側のちょうど真ん中あたりにあるのが、【シマネコブックストア】という古本屋さん。市場に新しくお店を構える方たちには『中央市場を盛り上げたい!活気が戻ってほしい!』という思いが共通していますが、こちらのシマネコブックストアもそんな思いを抱いた有志数人が集まって、一から自分たちの手で作り上げたお店です。
まずは起ち上げに賛同した数名が出資して、魚屋だった店舗をリノベーション。壁を塗ったり床を張ったりはすべて初期メンバーや思いに賛同した人たちによって行われました。
本は様々な方の寄付により集めました。その本を売って家賃や運営費に充てていますが、今もスタッフはボランティアによって交代で営業しています。みんな本業ではないので仕事や家事の合間をぬっての運営となり、なかなか定期的に開けることはむずかしいですが、ふらりと寄ってくれる常連の方もおり愛されているお店です。
今も関わってくださるスタッフを募集中とのことなので、本屋さん気分を味わってみてはいかがでしょうか?
【シマネコブックストア】店舗情報
北九州市門司区老松町1-11中央市場内
営業時間/不規則(facebook等でご確認ください)
定休日/不定休(facebook等でご確認ください)
【みおパン】
中央市場のちょうど真ん中、老松公園側の角にあるのが【天然酵母みおパン】です。“こどもに安心でおいしいパンを食べてほしい”という思いから生まれたパン屋さん。お子さんの名前が付けられていることからも、その温かい思いが伝わりますよね。
国内小麦にこだわり、自家製酵母・ルヴァン種でつくられるパンは、安心なだけでなく優しい味わいで何度でも食べたくなります。
ずっしりと重く、ほんのりとした酸味がクセになる味。時間帯によっては早々に売れてしまって種類に限りがあることもありますが、カンパーニュやライ麦パン、あんパンやドーナツなど、曜日によってもいろんなパンに出会えますので、ぜひ何度も通ってほしいお店です。
門司港にあった古い建物の廃材が使用されているという内装も、ぬくもりがあってとても素敵ですよ。ぜひそちらにもご注目ください。
【みおパン】店舗情報
北九州市門司区老松町1-11中央市場内
営業時間/12:00~16:00
営業日/土曜・日曜(不定期)※tumblrでご確認ください
さいごに
八百屋さんやブティック、リサイクル店や洋裁店など昔ながらのお店が残る一方、若い人も押し寄せる人気のカフェやあやしげなINFOSHOPなど、唯一無二な新店舗が加わることでユニークな化学反応を起こしている門司港中央市場。
ほんの200メートルほどの、狭くて小さい市場と侮るなかれ。
こんなにバラエティ豊かで多彩な顔触れを一度に楽しめる場所は他にないのではないでしょうか。
一歩足を踏み入れれば、その人情味と人間味にあふれた世界の虜になること間違いなしです。
協力:門司港ゲストハウスポルト