2017年6月14日に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが独自に調査した「市民のプライド・ランキング」が発表されました。
これは、いわゆる21大都市(政令指定都市と東京特別区)の住民を対象にアンケート調査を行い、自分が暮らす街に対して感じている愛情や誇りなどを数値化したものです。
北九州市民は、北九州市に対してどのくらい愛情や誇りを持っているのでしょうか。
都市に対する愛着と誇り
「愛着」「誇り」「愛着-誇り」の3項目に分かれています。
愛着
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:京都市
4位:仙台市
5位:北九州市
誇り
1位:福岡市
2位:京都市
3位:神戸市
4位:札幌市
5位:仙台市
11位:北九州市
愛着-誇り
「愛着」のポイントから「誇り」のポイントをマイナスする謎の指標です。これは「プライド」を表しているということなのでしょうか。
1位:京都市
2位:神戸市
3位:熊本市
4位:広島市
5位:福岡市
21位:北九州市(最下位)
所感
つまり、北九州市民は北九州市に愛着があるのに誇れないと考えているということでしょうか。
北九州市出身で現在は市外に住んでいる人が北九州市に愛着があるのに誇れないと考えているのなら、まあそれは理解できます。北九州市のイメージが悪すぎる。
でも、今住んでいる人はもう少し地元を誇ってもいいのかなと。
まあ、少しずつ誇りを取り戻していきましょう。北九州市は世間のイメージよりは遥かに良い街です。場所にもよりますが。
都市のお勧め度合い
全般的によいまちであること
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:仙台市
4位:京都市
5位:神戸市
16位:北九州市
買い物・遊びなどで訪れること
1位:札幌市
2位:福岡市
3位:京都市
4位:横浜市
5位:神戸市
14位:北九州市
住むこと
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:仙台市
4位:神戸市
5位:横浜市
16位:北九州市
働くこと
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:仙台市
4位:名古屋市
5位:横浜市
14位:北九州市
子育てすること
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:仙台市
4位:神戸市
5位:横浜市
9位:北九州市
アフターファイブを楽しむこと
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:仙台市
4位:神戸市
5位:横浜市
10位:北九州市
いろいろな人と交友を深めること
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:京都市
4位:神戸市
5位:仙台市
10位:北九州市
趣味や教養を深めること
1位:福岡市
2位:京都市
3位:札幌市
4位:神戸市
5位:仙台市
9位:北九州市
デートすること
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:京都市
4位:神戸市
5位:横浜市
12位:北九州市
多様性があること
1位:福岡市
2位:札幌市
3位:神戸市
4位:横浜市
5位:東京都区部
11位:北九州市
所感
どの項目もだいたい真ん中あたりです。ここらの項目は街の規模にも大きく関連していますので、順位もこんなものではないでしょうか。多様性はもっと上の順位でも良い気がしますが。
それにしても福岡市はすごいね。1つを除いて全てが1位。
都市のイメージに関する共感度合い
ランクインしている項目のみご紹介。
近代的:10位
カオス(混沌としている):3位
地味:10位
停滞:1位
レトロ・ノスタルジー:1位
ロマンチック:9位
エネルギッシュ:9位
ほどほど:6位
補足しますと、「カオス(混沌としている)」は大阪市、東京都区部に続いて第3位。川崎市や横浜市を上回っています。
なお「伝統的」「保守的」「ゆったりした」「にぎわいある」「落ち着きある」「ハイセンス」「国際的」「日本らしい」「成長」「美しい」「おしゃれ」「便利」はランク外。
所感
「停滞」が1位ってのは、事実そうですから(1位が妥当かはともかく)仕方ないでしょうかね。帰省するたびに人の少なさにため息が出ます。
でもここ数年、小倉市街に飲食店が増えたようにみえますし、飲み歩いている人もひところより多くなった気がします。全てが停滞しているわけじゃないのでしょうね。
「レトロ・ノスタルジー」の1位は、門司港のイメージなのでしょうか、それとも街そのものの古さのことなのでしょうか。
さいごに
この手のデータって、他都市と比べるものではないと思うんですよね。
大事なのは実際に住んでいる人の満足度で、それが上がれば自ずから順位も上がってきます。
ただ、本当に北九州市に愛着があるのに誇れないのだとしたら、やはりそこは問題なのかと…
でも、北九州市は世間のイメージよりは遥かに良い街です。食べ物も美味しいし、自然災害が少ないので暮らしやすいです。もっと自信持ちましょうや。
なお、元データはこちらにありますので、ご興味のある方はご覧ください。