門司港といえば観光地であるレトロな街並みが有名ですが、実は山側に少し歩くと、“本物のレトロ”がまだ残っているんです!
しかも古き良き雰囲気が残っているだけでなく、新しいお店も続々オープンし、両方が同居する“ネオ門司港”を楽しむことができます。
その一番の“ネオ門司港”スポットが、門司港中央市場。
昔ながらの魚屋さん、お肉屋さん、八百屋さんがお客さんとおしゃべりしながら元気に営業している一方、空き店舗を利用して新しいお店も入居し、市場自体がタイムリープトンネルのような、懐かしさも新鮮さもあって歩くだけでいろんな発見がある場所です。
中央市場はハローデイ側と老松公園側の二つのブロックに分かれているので、前後編に分けてその魅力をお伝えします!
家族の絆でつくる愛情たっぷりのタルトとキッシュ【エスタルティン】
まずハローデイ側の入口、今や中央市場の顔ともなっているのが【エスタルティン】です。タルトとキッシュのお店で、ここ中央市場だけでなく数々のイベントやマルシェに出店しては行列&完売となっているので、ご存じの方も多いのでは。
旬のものや厳選した素材を惜しげもなく使い、口いっぱいに広がる具材の存在感と濃厚な味わいでファンを増やし続けています。メニューもチョコやチーズなど定番のものから、あまなっとうやいちじくなどそのときどきで変わるメニューまで。
そして!エスタルティンでは、店主・貞岡さんの息子さんや娘さんたちもお手伝いするのがおなじみとなっています。この日は娘さん二人がかわいいレモンの帽子を被ってカヌレを売っていました。
もちろんカヌレは娘さんたちの手作り!かわいい姿に癒され、おいしくてさらに癒される。エスタルティンは2017年に新しく誕生したお店ですが、家族でお店番をしたりお菓子をつくったり、オープンしてすぐに中央市場に馴染んだのはそんな家族の風景が市場に溶け込んでいるからかもしれません。
【エスタルティン】店舗情報
北九州市門司区老松町1-11中央市場内
営業時間/10:00~売り切れまで
定休日/月~木曜日(Instagram等でご確認ください)
ふわしゅわ食感と豊富な味が魅力のシフォンケーキ【クロシバシフォン】
エスタルティンの目と鼻の先に2020年にオープンしたのが、シフォンケーキの専門店【クロシバシフォン】。店名の通り、かわいい柴犬の人形たちがあちらこちらから顔を覗かせているので、見つけてみてくださいね。
店頭には季節によって様々なフレーバーのシフォンケーキが並んでいます。クロシバシフォンさんのシフォンケーキはしゅわっとした口当たりが特徴。それでいて、そのものを食べているかのように味もしっかりとしていて、鼻から抜けていく香りまで楽しめる逸品です。
最近では、シフォンケーキのラスクも登場しています!こちらはいろんな味がセットになっているので、シフォンケーキで悩んで選びきれなかった味をラスクで楽しむのもおすすめです。『三毛猫』や『迷彩柄』など見た目もかわいいフレーバーやミニホールでの販売もあり、手土産やお土産にも喜ばれそう。
ふらりと寄って買い物をする良さにプラスして、わざわざ買いに行きたいものが市場にあるというのが、中央市場の新しい楽しみ方の一つとなっています。
【クロシバシフォン】店舗情報
北九州市門司区老松町1-11中央市場内
営業時間/11:00~16:00
定休日/月~水、金曜日(Instagram等でご確認ください)
テーブル一つ、団らんを感じられる焼き肉屋さん【南大門】
クロシバシフォンさんからも見える赤い提灯。
【南大門】はテーブルひとつ!一組でいっぱいになる小さな小さな焼肉屋さんです。南大門は以前別の場所で営業していましたが、店主である河内さんが体調を崩され閉店。そのときに、テーブルを一つだけ取っておいたそうなんです。体調は回復したものの、毎日に張りがなくなってしまった河内さんは、一つだけ残しておいたテーブルを思い出しました。「焼き肉屋を再開しよう!」と思い立ち、ここ中央市場にテーブル一つだけの焼肉屋さんで再出発を果たしました。
市場の中のひと区画に厨房とテーブルがあるので通りを行き交う人と目が合ったりしますが(笑)、普通の市場でも味わえない、海外に来たかのような不思議な感覚が味わえます。
(どうしても恥ずかしいという方はカーテンで仕切ることも可能です)
こちらのお肉、とにかく質が良くておいしぃんです!
お値段もお手頃で、1500円の焼肉定食はもりもりのご飯にサラダとキムチ、スープも付くという超お得なメニュー。狭い通路が特徴の中央市場だからこその雰囲気とともに、ぜひ絶品の焼肉をお召し上がりください。
【南大門】店舗情報
北九州市門司区老松町1-11中央市場内
営業時間/11:00~21:00
定休日/月曜日
さいごに
以上は新しくオープンしたお店ですが、その隣には昔ながらの肉屋さん、八百屋さんなども並び、見て歩くだけでも楽しい中央市場。
まだシャッターも目立ちますが、これから新しいお店も増えればさらに唯一無二な市場になっていく予感がします。次回は老松公園側のお店をご紹介します。お楽しみに!
協力:門司港ゲストハウスポルト