門司港に来る理由になる!ふとあの味が恋しくなる、とっておきスイーツ3店

門司港には観光で、という方も多いと思いますが、観光ありきで門司港に来るのではなく、あの味が恋しいから門司港に行かなくちゃ!と居てもたってもいられなくなるような美味しいスイーツ屋さんも多いんです。

一度味わえば、きっとこの味を求めて何度でも門司港に足を運びたくなるはず。

今回はそんな門司港のスイーツ屋さんから厳選して3店、ご紹介します。

幸せになる魔法がかかっているフランス菓子【bion】

お客さまの喜びが形になったお店

オープンして11年目を迎える【bion】は、今や全国にファンも多い、フランス地方菓子のお店です。

オープン当初はお菓子だけでなく、デリスタイルで生ビールも飲めるようなカフェでしたが、いつしかお菓子が評判に。
遠方からも注文が殺到するようになり戸惑いもありましたが、商品を送るたびに手紙やメールをくれるお客さまもおり、「こんなに喜んでくれている!」とその声に感動したそうです。

一人一人にエピソードがあり、bionのお菓子にまつわるいろんな物語を教えてくれる。
そんなお客さまの思いを受け止め、喜んでもらいたいという気持ちを追及していった結果、現在のようなお店とネットでの焼き菓子販売が主流になっていきました。

ヨーロッパでは料理に砂糖を使わないので、お菓子に罪悪感はなく純粋な喜びであり、すごく愛があるものなんだそう。

歴史的に言えば、“生きるためにみんなを助けてきたもの”でもある。
そんなフランス菓子に敬意を感じ、いまだにつくっていると震えるほどドキドキし、フランス菓子に携われて日々過ごせるということに幸せを感じる、と店主のきよみさん。
「フランス菓子に恋をした」とおっしゃる通り、お菓子の話をするときは本当に乙女のように心躍っている様子で、お菓子を愛しているんだなぁということがひしひしと伝わりました。

確かにきよみさんのお菓子を食べると、その惜しみない愛がたっぷり詰まっているのがわかるんです。食べると“幸せの味”だなぁ、と感じるような。

その味の虜になり、全国から「bionのお菓子でないと!」というお客さまからの注文が殺到しているのも納得です。

オープンのときから、「現実を忘れてもらう」ことがテーマだというbion。

「日々嫌なことがあってもうちに来たら忘れた、お菓子を買ったら気分が明るくなった、そういう場所でありたい」ときよみさん。

そんなお店を目指すきよみさんの根本にあるのは、『自分がしたことによって人に喜んでほしい』ということ。
お話を伺っていても、「スイーツとしての喜びを味わってほしい」「楽しんで作っているものを提供したい、そうすれば楽しさがお客様にも伝わるかな」と話すその言葉の端々に、“お客さまに喜んでほしい”という思いを感じるんです。

そんなきよみさんの願い通り、思う存分、罪悪感もなく、幸せに浸れる場所。

bionは自分へのご褒美にぴったりなお店です。

【bion】店舗情報

北九州市門司区西海岸1-4-24 101

12:00〜17:00

営業日/木、金・土 open

(4月より喫茶休み中)

カレー味のスイーツも!?門司港を見守る街のケーキ屋さん【ドルチェ】

なんだか安心する。ふと食べたくなる。

駅を出て、レトロな建物が立ち並ぶ門司港レトロの中心地・船だまりの方へ足を向けると見えてくるのが・・・『焼きカレー』の文字。

確かに門司港は『焼きカレー』が名物だけど、今回はスイーツ屋さんの紹介のはずでは???

 

ご安心ください。

こちらの【ドルチェ】さんは、ケーキ屋さんと喫茶店がドッキングしたお店。

L字型の店内は中で繋がっており、スイーツもテイクアウトはもちろん、イートインすることもできます。

 

ドルチェは門司港で15年目を迎える、地元の人に愛されるケーキ屋さん。栄町商店街から、5年ほど前に今の場所に移転してきました。

店主の窪田さんはケーキ屋さんに生まれたという生粋の職人。小学校くらいのときからケーキづくりを手伝っていたそうです。

その味を受け継いだドルチェの洋菓子は、食べるとなんだかなつかしく、ほっとするんです。

 

人気はショートケーキ。

季節によって果物も変わり、夏はピーチショートになります。

レトロな街・門司港だけあって、プリンアラモードも人気とのこと。

 

そして夏はかき氷も!

やはりマンゴーやピーチなど夏を感じるフレーバーを注文されるお客さまが多いそうです。

 

さて、ドルチェの喫茶店の名物メニューが『焼きカレー』なのですが・・・

実はドルチェでは『焼きカレー』のスイーツもあるんです!

その名も・・・【焼きカレードーナツ】!!

 

カレーとドーナツ??と思うでしょ?

でもこれがおいしいんです!

ちゃんとカレー、そしてちゃんとドーナツ!!

ドルチェ自体、喫茶店とケーキ屋さんの融合ですが、焼きカレードーナツも“アリ”なカップリング。

門司港のキャラクターじーもが描かれたハート形のかわいい【じーもなか】も人気です。

お土産に、手土産に、そして店内でも。おいしいおやつを用意していつでも迎え入れてくれる、当たり前にそこにいてくれる、そんな安心感で包んでくれるお店です。

【ドルチェ】店舗情報

北九州市門司区港町6-12

9:00〜18:00

定休日/火曜日

願いを込めてつくられるやさしい焼き菓子【GOURD】

幸せを運ぶかわいいお菓子たち

門司港駅から、山側へ。

地元の人でないとうっかり見過ごしてしまいそうですが、その見つけたときのワクワク感がたまらない【GOURD】。

中に入るとさらにワクワクします。

店内に立ち込める甘くていいにおいと、テーブルに並ぶかわいいお菓子たち。

動物をかたどったクッキーや・・・ん?ひょうたん??

そう、【GOURD】は“ひょうたん”という意味の英語。

ひょうたんには“幸福”、“繁栄”という意味もあり、とても縁起のいいものなんだそう。

さらに、店主さんの誕生花もひょうたんとのことで、この屋号にしたそうです。

「私がつくるもので、食べてくださった方が少しでも幸せを感じていただけたら…」とその屋号に込めた思いを語ってくださいました。

 

門司港にお店を開く前は、若松のカフェで働いていた店主さん。

出産を機にお菓子を卸すようになったのがきっかけで、自分のお菓子を販売するように。

若松まで通っていたという店主さんですが、お子さんに何かあったときすぐ駆け付けたいという気持ちで悩んでいたタイミングで、偶然今の店舗を紹介してもらい、ついに自分のお店を開くことになりました。

 

お菓子は、お子さんでも安心して食べられるようになるべく添加物は加えないようにしており、その心遣いそのもののようなやさしい甘さです。

ひょうたん型のクッキー、大きいサイズのものは型を使っていますが、小さいほうは手でひとつひとつ絞って作っているということで、たまにひょうたんの先がぴょんとはねたかわいらしいものも。

甘い匂いに包まれてそんなちょっとした発見でくすっとできるような、“やさしい世界”が感じられるお店です。

【GOURD】店舗情報

北九州市門司区錦町6-22

11:30~売り切れ次第終了

不定期営業

さいごに

いかがだったでしょうか?どのお店のスイーツも、一度食べるとふと思い出してまた食べたくなる、門司港に行かずにはいれなくなる、そんな忘れられない美味しさです。

甘いものを我慢したいときでも、つい「ここだけは特別!!」と言いたくなるような、“あなたにとって唯一無二のお店になるはずです。

ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

協力:門司港ゲストハウスポルト